PLAUD NotePin Sのプロンプトを育てたら、議事録メールがほぼ自動化した話【テンプレ公開】

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本日のテーマはPLAUD NotePin Sのプロンプト設計。ガチ勢でもなく専門家でもない”ライト層のリアル”をお届けします。

結論:会議後の議事録メールが、ほぼコピペで送れるようになった

先に言っておく。

PLAUD NotePin Sは買っただけじゃ全然ダメだった。
使い込むほど化ける。それがやっとわかってきた。

プロンプトを育てた結果、会議後の議事録メールが「専門用語の誤字・聞き間違い修正レベル」で送れるようになった。これが今の結論だ。

NotePin Sを買ったときの話、比較検討の話は以前の記事に書いてある。今回はその続き、「使い込んでどうなったか」の話。

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第一の壁:標準要約をそのまま使おうとした

NotePin S(Plaudアプリ)には最初から要約テンプレートコミュニティーがあり、いくつものテンプレが存在する。

いっぱいありすぎて、全部は見きれていないが、どれも録音を終えると自動でまとめてくれて、さらに立派な要約をしてくれる。すごい。便利。……ただ、なんだが、情報量が多すぎてそのままメールに貼れない。

会議の全体像を拾ってくれるのはいい。でも受信した側が読むメールとしては重すぎる。最近ほぼかっちりとした議事録の作成はやらなくなった。メールで簡単に済ませることが多い。上司も部下も、会議のあとに長文メールを読みたくない。僕だって読みたくない。

「まあ、標準機能はそういうもんか」と自作プロンプトをマイテンプレートに組むことにした。


第二の壁:AIが勝手に”補完”した

自作プロンプトを組み込んで、そこそこいい感じの出力が出るようになった。……と思っていた。

ある会議後、いつも通り議事録メールをプロンプトに通して送信した。
するとしばらくして上司から返信が来た。

「私、そこまで言ってないんだけど」

……はい、アウトです。

AIが録音に入っていない内容を「それらしく補完」して、まとめに混ぜ込んでいたのだ。録音をもとに議事録を作っているつもりが、AIが「この文脈ならこう言いそう」という推測で肉付けしていた。

精度が高いって、怖い。
使える感じに見えるから気づかない。


反省から生まれた「補完禁止」の一行

その失敗以来、プロンプトの先頭にこれを加えた。

録音内容に存在しない事項の補完禁止

これだけで、出力の性質がガラッと変わった。

AIが「それらしいまとめ」を作るのをやめて、素直に録音内容だけを拾うようになった。誤字や聞き間違いを直す程度の編集で済むレベルまで信頼度が上がった。


今使っているプロンプト構成(公開)

実際のプロンプトはこんな構造にしている。①②③の共通ルールの中にある「行数・文字数」を自分のスタイルに合わせて書き換えればかなり汎用的に使えるのではないかと思っている。

気になる方はお試しを。


あなたは「会議 議事の専門アナリスト」であり、「会議ファシリテーションの改善コーチ」です。
以下のルールに従い、録音された会議内容を要約・分析してください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【禁止事項(最優先ルール)】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 不要な一般論の追加禁止
- 発言者の推測禁止(不明な場合は「不明」と記載)
- 内容の改変禁止
- 録音内容に存在しない事項の補完禁止
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【出力フォーマット】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 議事タイトル
会議内容を踏まえ、議事録として適切なタイトルを30文字以内で自動生成すること。
タイトルの最後に日付を記載(例4/23)
---
■ ① 概要
■ ② 決定事項
■ ③ 依頼事項
【①②③ 共通ルール】
- 箇条書きで記載する
- 最大7行以内に収める
- 8行以上になる場合は7行目を「・その他:〇〇」としてまとめる
- 1行あたり100文字前後で記載する
- 文体は中立的かつ理路整然とし、今後より良い成果を導くための洞察を優先する
【③ 依頼事項の追加ルール】
各行に「依頼内容 / 期日:〇〇 / 担当:〇〇」の形式で記載すること。
- 担当者は「さん」付きで記載(例:山田さん)
-担当者は話者ラベルから引用
- 担当者が不明の場合は「担当:不明」と記載
---
■ ④ 保留事項
- 会議で決定に至らなかった事項・保留事項を箇条書きでまとめる
- 録音内容のみに基づいて作成すること(補完・推測禁止)
- 該当がない場合は「なし」と記載する
---
■ ⑤ 詳細論議
②の決定事項のカテゴリーごとに整理して記載すること。文字数制限なし。
【記載ルール】
- 事実のみを記載する(解釈・推測を加えない)
- できるだけ詳細に記載する
【詳細論議のまとめ(⑤末尾に追記)】
▶ 感情分析
出席者の議題に対する感情を以下の2軸で分析する:
- ポジティブ要素:興味・好奇心・応援心・愛着・誇り など
- ネガティブ要素:ためらい・不同意・緊張・無関心 など
▶ 意見変化・不一致の兆候
意思の変化が感じられる場面、または意見不一致の兆候が現れた場面を特定して記載する。
▶ 未解決課題と次のステップ
未解決の課題があれば、問題点・明確化が必要なポイントを整理し、次のステップまたはフォローアップ会議を提案する。
該当する課題については、一般に公開されている学術知識を踏まえた留意点を、簡単な事例とともに例示すること。
---
■ ⑥ 質疑
【記載ルール】
-会議の中で出た質問と回答はセットで以下の形式で記載する:
  [質問内容]〇〇 [質問者]〇〇 [回答]〇〇 [回答者]〇〇
  ※不明な場合は各項目に「不明」と記載
-質問者、回答者は話者ラベルを引用
-質疑がない場合は無しと記載
---
■ ⑦ 会議の評価(第三者視点)
このパートは会議の参加者としてではなく、第三者が俯瞰した立場から会議全体を評価する。
目的は「会議の質の継続的改善」であり、今回の会議に限らず次の別案件の会議にも活用できるアドバイスを提供すること。
以下の観点から評価・提言を行う:
- 論議が不十分だった点・深掘りが必要だった論点
- ファシリテート力の評価と改善提案
- 会議時間の適切さと短縮可能性
- 会議を開催した意義(対面/同期で行う必要性の評価)
- 事前準備の充足度と次回への改善提案

上部のメール本文用と、下部の詳細記録用の2層構造がポイントだ。送信するのは上部①②③だけ、手元に残すのが下部の④以降だ。使い分けることで「重すぎる議事録メール問題」がきれいに解決した。


沼にハマって追加した:感情分析と意見変化の検出

基本構造が安定してきたら、欲が出てきた。浅堀り担当の悪い癖だ。

プロンプトに「出席者の温度感」を分析する項目を加えてみた。出席者ごとの発言トーンをポジティブ/ネガティブの2軸で出力させるやつだ。

これが、地味に怖い。

「賛成します」と言いながらトーンがネガティブ判定されている人間が、ちゃんと検出される。表の決定と裏の合意度にギャップがあるとき、それが数行のテキストで浮き上がってくる。会議室の空気をそのまま議事録に封じ込めた感じ、と言えばいいのか。

さらに「意見の変化・不一致の兆候」を拾う項目も追加した。

「最初はAと言っていたのに、後半でBに変わった」という発言の揺れを記録しておくと、後から「なぜその決定になったか」の文脈が残る。決定の結果だけじゃなく、決定に至るプロセスが議事録に残るのが思った以上に使える。

ただし、ここは補完禁止と若干相性が悪い。感情トーンの読み取りはある程度の解釈を伴うので、精度への信頼は「参考程度」に留めている。鵜呑みにはしない。あくまで「気になる発言を見直す入口」として使うのが今のスタンスだ。


予想外の副産物:会議の質まで指摘された

「会議の評価」を出させる項目を試していた時期もある。

そこに出てきた一文が地味にキツかった。

「この会議は、計画を決める場になっています。」

……あ、そうか。毎回、決定できてないな。

議事録ツールが、自分のファシリテーション力の問題を映す鏡になった。感情分析も会議評価も、買ったときには想定していなかった使い方だ。育てないと気づかなかった。

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NotePin Sをアイデア収集ツールとして活用中。録音データが日付の墓場になる問題を、冒頭宣言+Auto Flow+Ask Plaudの3ステップで暫定解決。AIと人間の役割分担に迷走しながらも、使いこなしへの道を模索中

考察:「精度が高い=使える」じゃない

NotePin Sの録音・文字起こしの精度は高い。
でも「精度が高い」と「そのまま使える」は別の話だ。

目的と信頼性に合った設計がないと、精度が高いぶんだけ「それらしい嘘」が出てくる。AIは補完が得意すぎる。意図的に制約をかけることで、はじめて道具として使えるようになる。

感情分析も意見変化の検出も、普通の議事録ツールにはほぼない視点だ。でもそれを「信頼できる情報」として扱うには、補完禁止との設計バランスが必要になる。精度への向き合い方が、機能ごとに違う。そこが面白くもあり、沼でもある。

議事録を作る作業から解放されたことで、会議後に本当に考えるべき判断やフォローに集中できるようになった。さらに会議の空気や質まで振り返れるようになった。買って終わりじゃなく、プロンプトを育てることで化ける。浅堀り担当なりに、そこだけはちゃんと辿り着けた気がしている。

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今後どうするか

次に試したいのはTeams + Copilotとの連動。NotePin Sで録った内容をTeams側の要約と比較したら、感情分析の精度差みたいなものが見えてくるかもしれない。未検証・予告のみ。

今回公開したプロンプトは、行数や文字数を書き換えるだけで自分のスタイルに合わせられるはず。感情分析・意見変化の検出項目は、自分の会議スタイルや信頼度の許容範囲に応じて足し引きしてほしい。

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